新入社員研修は「インストール」作業!?

こんにちは。幸せキャリアカウンセラー 多喜まどかです。
新入社員のみなさんの内定式の時期も過ぎ、
いま各企業の人事部はいよいよ新入社員を迎え入れるための教育研修に
頭を切り替えているところだと思います。
e-learningなどですでに教育をスタートしている企業もあると思いますが、
やはり大きい教育としては、導入研修がメインとなるでしょう。
新入社員が全員集まり、社会人としての「あるべき姿」を学ぶ場でもありますね。
私は元々、企業の人事部で働いていたこともあり、
現在も研修サービスについての情報をウォッチしているのですが、
どうも最近、その中で気になる(違和感を覚える)言葉が見受けられます。
例えば
「(新入社員に)社会人としてのマインドセットをインストール」
などの表現です。
言いたいことはわかります。
言いたい内容も間違っているとは思いません。
ただ…引っかかりますね。
「インストール」という言葉のせいです。
新入社員は、機械じゃないんだから。人間なんだから。
「インストール」と表現すると、まるで企業からの「洗脳」のように聞こえます。
新入社員研修での教育を「インストール」のように表現するのは
人の成長を見守り、応援する立場から見て、どうなのかと思ってしまいました。
一律に「右にならえ」の組織を作りたいのでしょうか。
それでは時代に逆行してしまいませんか?
ただの言葉尻の問題だろう、と言われるかもしれませんが
こういった細かい表現に「心」というのは表れるものです。
仮にもこの記事は、全国の企業の大多数の人事メンバーが目にするメール。
これを書いたスタッフの方は、書いていて違和感を覚えなかったのかしら…
と思わずにはいられませんでした。
せめて、せめて。
企業研修に「インストール」という表現は使わないでください。
社員に「インストールさせる」などという思いは決して持たないでください。
人事に関わる方が見ておられたら、ぜひ、心に留めておいていただきたいことです。