若い頃は女性が有能、年をとると男性が有能?

こんにちは。強みを活かす!幸せキャリアカウンセラー 多喜まどかです。
私が前職で採用を担当していた頃、他社の採用担当や就職支援業者の皆さんとよく話題になっていたことがあります。
「面接の時や、入社したての時には、どうしても女性の方が仕事ができそうに見えるんだけどね。」
採用戦線に関わる人たちの間で、まことしやかに出ていたこの話題。
いち採用担当としては確かにそう見えることは否めませんでしたが、女性としては、違和感を感じずにはいられなかったのも事実です。
まだまだ「ガラスの天井」がある
皆さんは「ガラスの天井」という言葉をご存知でしょうか?
ガラスの天井(glass ceiling)とは、資質又は成果にかかわらずマイノリティ及び女性の組織内での昇進を妨げる見えないが打ち破れない障壁である。 当初は、女性のキャリアを阻む障壁のメタファーであったが、現在は男女を問わずマイノリティの地位向上を阻む壁としても用いられるようになった。ーWikipediaより
「資質や成果にかかわらず」という部分に、思い当たり、心が傷む方も多いのではないでしょうか。
様々な要因で、昇進を妨げられたり、昇進を諦めたりした女性も多いと思います。
面接の時(学生時代)や入社したての頃は、女性は持ち前のコミュニケーション能力や共感力で、輝いて見えます。
しかし、3か月、1年、3年と時間が経つと、その輝きが薄れていってしまう。
…なんだかんだ言っても、まだまだ日本の企業は男性中心の社会です。
男性コミュニティに入るきっかけを掴めない女性は、どんどん社内外の有益な情報や人脈作りに取り残されていってしまい、気がつけば、同期の男性に圧倒的な差をつけられてしまう。
こういった事例を、私も多々目にしてきました。
女性であるハンデはこんな風に乗り越えることも可能
極端な話、飲み会や喫煙室や男性トイレなど、女性が簡単に入り込めないところで、男性たちは、実は重要なやり取りをしていたりすることも多いです。
当然女性は有益な情報から疎外されてしまったり、信頼関係を築いたり、自分をアピールするきっかけが、圧倒的に男性よりも少なくなります。
では、男性社会の深く根付いた企業では、女性はどのように行動すればいいのか。
一つは、会社のサークル等に入ってみる。しかも、男性の多いサークルに。登山部、フットサルサークル、ドライブ部など。
そして、興味がなければ少しハードルがあがるかもしれませんが、ここは腹をくくって、男性の好きそうな趣味の世界に入ってみる。例えば麻雀や野球観戦など。
あるいは、男性でも女性でも入りやすいサークルを立ち上げてみても良いかもしれません。日本酒サークル、英語サークルなど。
とにかく、男性コミュニティに入る努力をするわけです。
その中での雑談を通じて、自然と有益な情報や人脈を得ることができるようになると思います。
無理に迎合する必要はないけど…
私の場合、思い返せば、こういった活動が自然にできていた時、できていかなかった時、あるいは男性上司の力を借りて活動した時など、様々にありましたが、常に常に意識して行動することはできていませんでした。(これを知っていれば、もっと早く昇進できたかも。苦笑)
男性に無理に迎合しようと頑張る必要はないと思いますが、どれか1つでも、自分に合いそうな世界があるのだとすれば、臆せずに、そのコミュニティを使っていくのも手だと思います。
今は、「男性コミュニティが力を持つ時代から、女性コミュニティが男性コミュニティと同じくらいの力を持つまでの過渡期」ではないかと思います。
これから女性だけの会社も増えるでしょうし、そうなってくると、社会全体のあり方や考え方も一気に変わりそうですね。
少しばかり先を生きている女性として、後輩女性たちを見守り、応援していきたいなと思っています。